『20歳の自分に受けさせたい文章講義』を読んだ感想と評価を紹介します。
この記事はこんな人に読んでほしいです!
・ブログを始めて文章に自信がない人
・書きたいことは頭にあるのに文章にできない人
『20歳の自分に受けさせたい文章講義』について
あらすじ
「話せるのに書けない!」人のための“文章の授業”
どうすれば自分の気持ちや考えを「文章だけ」で伝えることができるのか? この授業のスタート地点はそこにある。そう、僕らは「話せるのに書けない!」のだ。人に口で伝えることはできても、それを頭の中で文章に変換しようとすると、とたんに固まってしまう。メールの一通すら、うまく書けない。
「話すこと」と「書くこと」はまったく別の行為なのだ。決して「同じ日本語じゃないか」などと思ってはいけない。
この授業では、現役のライターである僕が、現場で15年かけて蓄積した「話し言葉から書き言葉へ」のノウハウと哲学を、余すところなく伝えていく。学校では誰も教えてくれなかった“書く技術”の授業をいま、始めよう!
Amazonより
本書の目的は「話せるのに書けない」を解消することです。
言葉では説明できるけど、それを文章にしようとすると書けないってことあると思います。
本書を読むと、読者に伝わる文章の書き方を学ぶことができます。
目次構成
本書の目次構成は、
- ガイダンス:その気持ちを「翻訳」しよう
- 第1講:文章は「リズム」で決まる
- 第2講:構成は「眼」で考える
- 第3講:読者の「椅子」に座る
- 第4講:原稿に「ハサミ」を入れる
著者の古賀史健さんについて
ライター。株式会社バトンズ代表。1973年福岡県生まれ。
1998年、出版社勤務を経て独立。著書に『嫌われる勇気』(共著・岸見一郎)、『20歳の自分に受けさせたい文章講義』、『古賀史健がまとめた糸井重里のこと。』(共著・糸井重里)などがある。
2014年、ビジネス書ライターの地位向上に大きく寄与したとして「ビジネス書大賞・審査員特別賞」受賞。2015年、ライターズ・カンパニーの株式会社バトンズを設立。
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「嫌われる勇気」という本を読んだ方も多いのではないでしょうか。
『20歳の自分に受けさせたい文章講義』のポイント
書くということは「頭の中の『ぐるぐる』を伝わる言葉に翻訳すること」
文章の苦手な人は、話せるのに書けないという場合が多いです。
本書で「書く」とは、「頭のなかの『ぐるぐる』を、伝わる言葉に“翻訳”したもの」と言っています。
話すときは「感情」「表情」を使って伝えることができますが、文章はそうもいきません。
たまに質問されて「頭で理解してるけど何て言えばいいか分からない」ってことありますよね。
それは相手に分かる言葉に“翻訳”できていないということです。
それと同じことで、相手に理解できる言葉で文章を書く必要があります。
文章はリズムが大切
「読みにくい」文章は、リズムが悪い文章です。
文章をパッと見たとき「読みにくいな」と感じたことあると思います。
スマホで調べものする際、パッと見て「読みにくい」と感じたら別のサイトにいきますよね?
それは文章の見た目のリズムが悪いからです。
ではどういった文書が視覚的に読みやすいのでしょうか?
- 句読点の打つタイミングがいい
- 改行のタイミングがいい
- 漢字とひらがなのバランスがいい
これを意識するだけでリズムがいい文章になります。
読者は「読まない」という選択ができる
ブログのリード文が重要だとよく聞くと思います。
なぜ重要なのかというと、リード文で興味がなさそうな記事であれば、読者は「読まない」と判断し、別のサイトに移ってしまいます。
なのでリード文を読んでもらい、記事を読みたいと思ってもらうことが大切です。
本書では映画の予告編に例えて、読者を惹きつける方法を解説しています。
人気のある方のブログを見ても、確かにリード文の書き方が重要なのだと気付かされます。
読者の「椅子」に座る
ブログでも「ペルソナを決めましょう」と言われますよね。
本書でも、「10年前の自分」「特定の“あの人”」に向けて文章を書く必要があると書かれています。
特定の人に向けた文章は、「伝えたい」という気持ちが強く表れ、結果的に多くの人に伝わる文章になります。
伝える相手の知識も意識する必要があります。
難しすぎても、簡単すぎても相手に不快感を与えてしまいます。
そうならないためにも、 「特定の“あの人”」 を明確にして文章を書く必要があります。
まとめ:ブログで文章に自信がない人は読むべき本です。
『20歳の自分に受けさせたい文章講義』は、文章を書くということを感覚ではなく、論理的に説明をしている本です。
これまで漠然としていたことが分かりやすく書かれています。
ブログをやっていてライディングの勉強をしたいと思っている方は、絶対に読むべき本です。